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【完全版】ワインの正しい持ち方・注ぎ方マナー|グラスとボトルの扱いから持ち運び術まで

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パーティーやレストランで「ワイングラス、どこを持てばいいの?」「ボトルはどうやって持つの?」と迷ったことはありませんか?ワインの持ち方は、その人の品格を表す重要なポイントです。この記事では、「グラスの正しい持ち方(ステム・ボウル)」や「ボトルの注ぎ方」といった基本マナーから、男女別の見せ方、さらにはワインの持ち運び方法や量に関する豆知識までを網羅的に解説します。
目次

基本のマナー:ワイングラスの正しい持ち方とNG例(ステム・ボウル・底)

基本のスタイル:ステム(脚)を持つ理由

ワイングラスの正しい持ち方として、日本ではステム(脚)を持つのが基本のマナーです。親指、人差し指、中指の3本でステムの中央から下あたりを軽くつまむように持つと、指先が綺麗に見え、安定感も生まれます。

「ワイン 持ち方 なぜ」と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、これには大きく2つの理由があります。

  • 温度変化を防ぐため:人間の体温はワインにとって高すぎます。特に冷やして飲む白ワインスパークリングワインの場合、ボウル(カップ部分)を持つとすぐにぬるくなり、味が落ちてしまいます。
  • グラスを汚さないため:ボウルを触ると指紋や油分が付着し、ワインの美しい色合いや透明感を楽しめなくなります。

ボウルを持つのはマナー違反?例外となるケース

一般的にボウルをわしづかみにするのはNGとされていますが、例外もあります。例えば、提供された赤ワインが冷えすぎていて香りが立たない場合です。この時は、あえてボウルを手のひらで包み込むように持ち、体温で少し温めることで香りを広げることができます。

上級者向け?グラスの底(プレート)を持つ持ち方

立食パーティーなどで見かける、グラスの底(プレート)を親指と人差し指で挟む持ち方。これはソムリエがテイスティングの際に色調を確認しやすくするための持ち方でもあります。「ワイン グラス 持ち方 底」と検索されることも多いスタイルですが、慣れていないと不安定で、ふとした拍子にワインをこぼしてしまうリスクがあります。通常の食事の席ではステムを持つ方が無難であり、エレガントに見えます。

【持ち方の比較まとめ】
持ち方特徴おすすめのシーン
ステム(脚)を持つ温度変化が少なく、見た目も美しい基本(すべてのシーン)
ボウルを持つ体温が伝わりやすい赤ワインが冷えすぎている時
底(プレート)を持つ色を確認しやすいが不安定テイスティングや立食(上級者向)

【実践編】ワインボトルの持ち方とスマートな注ぎ方(ソムリエ流・指の位置)

基本のマナーは「ラベルを隠さない」こと

ホームパーティーやカジュアルな席で、ゲストや友人にワインを振る舞う際、「ボトルの持ち方」ひとつで印象が大きく変わります。最も重要なルールは、ワインのラベル(エチケット)を相手に見えるように持つことです。

ラベルはワインの「顔」とも言える重要な情報源です。ボトルをわしづかみにしてラベルを手で覆ってしまうのはマナーとして美しくありません。ボトルの胴体を持つ場合でも、ラベルの裏側や下部を支えるように持ち、注ぐ相手に銘柄がはっきりと見えるように配慮しましょう。

【上級編】ソムリエ流・ボトルの底を持つスタイル

レストランでソムリエが実践している、ボトルの底(底部)を持つスタイルは非常にエレガントに見えます。このソムリエ流の持ち方」には、見た目の美しさだけでなく、手の体温をワインに伝えないという機能的なメリットもあります。

指の位置と持ち方のコツ
ボトルの底にあるくぼみ(パント)に親指を深く差し込みます。残りの4本の指でボトルの底の縁をしっかりと支えるように扇状に広げてください。「ワインボトルを持つ指」が不安定だと事故のもとになるため、指全体でバランスを取ることが重要です。

ただし、この持ち方はある程度の握力と慣れが必要です。特にフルボトルは重さがあるため、無理をして落としてしまっては本末転倒です。不安な場合は、利き手でボトルの底を持ち、もう片方の手を瓶首の下に軽く添えるスタイルでも十分に丁寧な印象を与えられます。

液だれを防ぐ!スマートなワインの注ぎ方

ワインの注ぎ方で最も失敗しやすいのが、注ぎ終わりの液だれです。テーブルクロスや衣服を汚さないためのポイントを押さえましょう。

  1. グラスには触れない:瓶口はグラスの縁に当てず、数センチ上で止めます。高い位置から注ぐと跳ね返るため、適度な距離を保ちます。
  2. 適量を注ぐ:なみなみと注ぐのはNGです。グラスの膨らみ(ボウル)の最も太い部分あたりまでが香りを最も楽しめる量です。
  3. ひねって切る:注ぎ終わる際、手首をクイッとひねりながらボトルを起こすと、雫が切れやすくなります。
  4. トーションで拭く:最後にナプキン(トーション)で瓶口をサッと拭くと完璧です。

スパークリングワインの持ち方には注意

スパークリングワインの持ち方」については、通常のスティルワインとは少し区別して考える必要があります。スパークリングのボトルは炭酸ガス圧に耐えるためにガラスが厚く、非常に重く作られています。

また、しっかりと冷やされているため結露でボトルが滑りやすくなっています。無理に底だけを持とうとせず、ボトルの底付近をしっかり握るか、清潔なタオルを巻いて胴体を安定させて持つ方が安全です。

男性は紳士的に、女性はエレガントに。性別やシーンで変わる持ち方のコツ

女性におすすめの持ち方:指先を揃えてエレガントに

基本的なマナーとして「ステム(脚)を持つ」ことは男女共通ですが、「ワイン 持ち方 女性」として検索されるように、より美しく見せるためのポイントがあります。女性の場合、指先の所作一つで上品さが大きく変わります。

  • 指を揃える:人差し指から小指までを軽く揃え、バラバラにならないようにすると手元が美しく見えます。小指を立てるのはマナー違反ではありませんが、あまりエレガントとは言えません。
  • ステムの中ほどを持つ:ステムの下の方を持つと不安定になりやすいため、中ほどを持つことで安定し、グラスを傾ける仕草もしなやかになります。
  • 姿勢を正す:グラスを口に運ぶ際、顎を上げすぎず、背筋を伸ばしてグラスの方を傾けるようにすると美しいシルエットになります。

また、リップ跡がグラスに付くのを防ぐため、飲む場所を一箇所に定めるのもポイントです。

男性におすすめの持ち方:安定感と余裕を見せる

「ワイン 持ち方 男性」「ワイン 持ち方 男」というキーワードで意識されるのは、頼りがいのある紳士的な振る舞いです。男性の場合は、繊細さよりも「安定感」と「余裕」を演出することが大切です。

  • 親指と人差し指でしっかり支える:ステムを親指と人差し指で挟み、中指で下から支えるように持つと安定します。
  • ステムの少し下を持つ:女性よりも少し下の方を持つことで、重心が下がり、落ち着いた印象を与えます。
  • 脇を締めすぎない:飲む際に脇を締めすぎると窮屈に見えるため、適度にリラックスした状態でグラスを扱います。

男性の場合、同席者のグラスが空いた際にワインを注ぐ役割(ホスト役)を担うことも多いため、常に周囲に気を配る余裕を持つことが、最もスマートな持ち方と言えるでしょう。

シーンやワインの種類で変わる所作

性別だけでなく、ワインの種類やシーン(立食パーティーや着席)によっても適切な持ち方や意識すべき点が異なります。

スパークリングワイン白ワインの持ち方
スパークリングワイン 持ち方」白ワイン 持ち方」で重要なのは温度管理です。これらは冷やして楽しむのが基本のため、手の熱が伝わらないよう、必ずステムの端またはプレート(底)に近い部分を持ちます。特にフルートグラス(細長いグラス)はバランスを取りにくいため、指先でしっかり支えましょう。
赤ワインの持ち方
「赤ワイン 持ち方」も基本はステムですが、熟成した重めの赤ワインなどで香りを立たせたい場合や、温度が低すぎると感じる場合に限り、一時的にボウル(カップ部分)を下から包み込むように持つことが許容される場合があります。ただし、これはあくまで例外的な楽しみ方であり、正式な場ではステムを持つのが無難です。
立食パーティーでの振る舞い
立食の場合は、片手にワイングラスとお皿の両方を持たなければならない場面があります。この場合、お皿の縁にグラスのプレートを挟むようにして持つテクニックもありますが、慣れていないと危険です。無理をせず、サイドテーブルを利用するか、グラスホルダー付きのプレートを活用しましょう。

持ち方の前に知っておきたい!ワインの正しい抜き方(コルク・スパークリング)

スマートな所作は抜栓から!コルク栓の正しい抜き方

ワインを美しく持つためには、その準備段階である「抜栓」もスマートに行いたいものです。特にコルク栓のワインは、ソムリエナイフを使って開けるのが一般的ですが、慣れていないとコルクを折ってしまうこともあります。ここでは、初心者でも失敗しにくい基本的な手順をご紹介します。

  1. キャップシールを剥がす:ボトルの口元にあるシールをナイフで切り取ります。
  2. スクリューを差し込む:コルクの中心にスクリューの先端を刺し、垂直に回し入れます。
  3. フックをかけるソムリエナイフのフック(レバー)をボトルの縁にかけます。この時、ボトルをしっかりと手で固定する持ち方が重要です。
  4. コルクを引き上げる:テコの原理を利用して、ゆっくりとコルクを引き上げます。

ポイントは、ボトルをテーブルに置いたまま安定させ、利き手ではない方の手でボトルの首部分をしっかりと持つことです。無理な力を入れずにテコの原理を使うことで、女性でもスムーズに開けることができます。

音を立てないのがマナー?スパークリングワインの開け方

シャンパンやスパークリングワインを開ける際、「ポン!」と景気の良い音を立てるのはパーティーなど特定のシーンに限られます。レストランやフォーマルな場では、ガスを静かに逃がしながら音を立てずに開けるのがマナーとされています。

スパークリングワインは強いガス圧がかかっているため、抜栓時のボトルの持ち方には特に注意が必要です。安全かつエレガントに開けるためのコツを見ていきましょう。

1. ボトルを斜めに持つ
コルク周りのワイヤーを緩めたら、ボトルを45度程度に傾けます。こうすることで液面が広がり、吹きこぼれを防ぐことができます。
2. コルクを押さえながら瓶底を回す
ここが最大のポイントです。コルクを回そうとするのではなく、コルクをしっかりと手で握り固定し、ボトルの底(ボトム)の方を回します
3. ガスを静かに抜く
コルクが浮いてきたら、隙間から「シュー」という音(天使の溜息と呼ばれます)と共にガスを逃がし、静かに引き抜きます。

ナプキンを被せて行うと、万が一コルクが飛び出した際の安全対策になり、見た目もより洗練された印象になります。

BBQや手土産に!ワインの安全な持ち運び方法(保冷・100均グッズ・容器)

温度管理が命!美味しく持ち運ぶための保冷テクニック

BBQやホームパーティーでのワイン持ち寄りは楽しいイベントですが、移動中の温度管理には細心の注意が必要です。ワインは急激な温度変化や高温に弱く、特に夏場のアウトドアでは味が劣化してしまうリスクがあります。

ワインの持ち運びにおける保冷のポイントは以下の通りです。

  • 白ワインスパークリングワイン飲む直前まで冷やしておけるよう、保冷剤を入れたクーラーバッグが必須です。過度な冷却を防ぐため、ボトルを新聞紙やタオルで巻いてから保冷剤に触れさせると良いでしょう。
  • 赤ワイン:常温が良いとされますが、日本の夏は暑すぎます。軽く保冷剤を入れたバッグで「冷えすぎない程度」に温度を保つのが正解です。

100均グッズも大活躍!衝撃からボトルを守るアイデア

専用のキャリーバッグがない場合でも、身近なアイテムで安全に運ぶことができます。特にワインの持ち運びに100均グッズを活用する方法は、コストを抑えつつ安全性を確保できるためおすすめです。

エアクッション(プチプチ)と緩衝材
ボトルの割れ防止には必須です。ボトル全体を包み、テープでしっかり固定しましょう。
大きめのペットボトルカバー
伸縮性のある素材であれば、ワインボトルがすっぽり入ることもあります。水滴防止にもなり一石二鳥です。
トートバッグと仕切り
複数のボトルを運ぶ際は、ボトル同士がぶつからないようにタオルなどを間に挟んで固定します。

シーンに合わせた容器選びと大量持ち込みの注意点

アウトドアでガラス瓶が禁止されている場合や、飲みきれなかったワインを持ち帰る場合には、ワインの持ち運びに適した容器への詰め替えも検討しましょう。酸化を防ぐための小容量のペットボトルや、割れないステンレスボトルなどが便利です。

また、パーティー用にまとめて購入する場合、「ワイン6本箱(段ボール)」単位で運ぶこともあります。しかし、フルボトルワインは1本あたり約1.2kg〜1.5kgあるため、ワイン6本の重さは合計で7kg〜9kg近くになります。手持ちでの移動は想像以上に負担がかかるため、キャリーカートを利用するか、会場へ直接配送する手配を済ませておくとスマートです。

レストランへの持ち込みや飲み残しの持ち帰りマナー

レストランでワインを楽しむ際、記念日のヴィンテージワインを持ち込みたい、あるいは飲みきれなかったボトルを持ち帰りたいと思う場面があるかもしれません。ここでは、意外と知られていない「持ち込み」「持ち帰り」に関するマナーとルールを解説します。

こだわりワインを持ち込む「BYO」の基本マナー

自分の好きなワインを飲食店に持ち込むことを「BYO(Bring Your Own)」と呼びます。すべてのレストランで許可されているわけではないため、事前の確認が必須です。以下のポイントを押さえておきましょう。

事前の許可と持ち込み料(抜栓料)
多くの店では1本あたり数千円程度の「持ち込み料(コルクチャージ)」が発生します。予約時に持ち込みが可能か、料金はいくらかを必ず確認しましょう。
持ち込むワインの選び方
お店のワインリストにあるような手頃なものを持ち込むのはマナー違反とされることが多いです。その店には置いていない特別な銘柄や、生まれ年のヴィンテージワインなど、持ち込むだけの理由があるものを選ぶのが紳士的な振る舞いです。

飲み残したワインは持ち帰り可能?

「ボトルを注文したけれど飲みきれなかった」という場合、日本では食品衛生の観点から慎重な店もありますが、近年では食品ロス削減の動きもあり、対応してくれるお店が増えています。

無理をしてその場で飲み干して泥酔するよりも、「持ち帰りは可能ですか?」とスマートにサービススタッフへ尋ねるのが良いでしょう。お店によっては、コルクを打ち直してくれたり、持ち帰り用の手提げ袋を用意してくれたりすることもあります。

持ち帰る際の注意点と保管

飲み残しのワインを持ち帰る際は、漏れや破損、劣化を防ぐために以下の点に注意してください。

  • しっかり栓をする:コルクが逆さに入らない場合は、ラップを挟むか、持参したストッパーなどを使用し、バッグの中で漏れないよう確実に栓をします。
  • 振動と温度変化を避ける:抜栓後のワインは非常にデリケートです。なるべく揺らさずに持ち運び、帰宅後はすぐに冷蔵庫(赤ワインであっても酸化を遅らせるため野菜室などがおすすめ)に入れましょう。
  • 早めに飲み切る:一度空気に触れているため酸化が進んでいます。持ち帰ったワインは、翌日か遅くとも翌々日には飲み切るのが美味しく楽しむコツです。

ワインに関するよくある質問(1本で何杯取れる?・1ケースの本数・グラスの持ち方と性格診断)

ワインボトル1本(750ml)でグラス何杯分になる?

ワイン会やパーティーで用意する本数を計算する際、「ボトル1本から何杯取れるのか」は重要な目安になります。標準的なフルボトル(750ml)の場合、注ぐ量によって以下のように杯数が変わります。

杯数1杯あたりの量シーンの目安
5杯取り150ml居酒屋やカジュアルなバルでたっぷり楽しむ量
6杯取り125mlレストランでの標準的な量(最も一般的)
7〜8杯取り約90〜100mlコース料理に合わせたペアリングや、ランチタイム
9杯以上80ml以下試飲会や多種類のワインを少しずつ比較する場合

一般的にレストランでは6杯取り(125ml)または7杯〜8杯取りが基準とされています。自宅で振る舞う際は、1本あたり6人をめどに考えると計算しやすいでしょう。

ワイン1ケースは何本入り?重さはどれくらい?

ワインをまとめ買いする際、「1ケース何本入りか」という疑問もよく挙がります。かつては12本入りが主流でしたが、近年では運搬のしやすさや保管スペースの事情から、6本箱(6本セット)での流通が増えています。

1ケースの本数
スタンダードなワインは12本入りが多いですが、高級ワインや通信販売のセットなどは6本入りが一般的です。
1ケースの重さ(6本入りの場合)
ワインボトル(中身込み)は1本あたり約1.2kg〜1.4kgほどあります。そのため、6本入りの箱でも約7.2kg〜8.5kg程度の重さになります。

持ち運びの際は、底が抜けないように箱の底をしっかり持つか、配送サービスを利用するのが安全です。

【番外編】グラスの持ち方で性格がわかる?

飲み会の席などで話題になるのが「ワイングラスの持ち方と性格診断」です。科学的根拠はありませんが、持ち方ひとつで相手の深層心理が見えるという俗説があります。

  • ステム(脚)を持つ
    基本のマナー通りに持つ人は、常識的で協調性が高いタイプと言われています。
  • ボウルを持つ
    体温が伝わる持ち方をする人は、情熱的でマイペース、あるいは社交的で細かいことを気にしないタイプとされることがあります。
  • グラスの底(ベース)を持つ
    ソムリエ持ち」のように底を支える人は、こだわりが強く、独自の世界観を持つタイプかもしれません。

もちろんこれらは会話のネタの一つです。これまでの章で解説した通り、ワインの温度を保ち、美しく味わうための正しい持ち方は「ステムを持つ」ことですので、フォーマルな場では基本のマナーを優先しましょう。

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