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ワインはなぜ酔いやすい?理由と「酔いやすい人」の特徴・お酒の種類別比較

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「ワインを飲むといつもより早く回ってしまう」「自分はワインに弱い体質なのかも」と感じていませんか?実はワインには、アルコール度数や飲みやすさなど、科学的に「酔いやすい」と言われる明確な理由があります。この記事では、多くの人が気にしている「酔いやすい理由」や「人の特徴」から解説し、赤・白・スパークリングの違い、他のお酒との比較までを徹底網羅。悪酔いせずに楽しく飲むための知識をお届けします。
目次

ワインはなぜ酔いやすいのか?3つの主要な理由

「ビールやチューハイなら平気なのに、ワインだとすぐに酔いが回る」という経験はありませんか?実はこれには科学的な根拠や飲み方の特性が深く関係しています。
ここでは、ワインが酔いやすいと言われる3つの主要な理由について、アルコール度数や飲み口の観点から解説します。

1. アルコール度数と摂取ペースのギャップ

ワインが酔いやすい最大の理由は、「アルコール度数の高さ」と「飲むペース」の不一致にあります。一般的なお酒の度数を比較してみましょう。

お酒の種類アルコール度数の目安
ビール約 5%
チューハイ・サワー約 3%〜9%
ワイン約 12%〜15%
ウイスキー約 40%

ワインはウイスキーなどの蒸留酒ほど強くはありませんが、ビールや一般的なサワーに比べると2〜3倍のアルコール度数があります。

しかし、食事と一緒に楽しむ醸造酒であるため、ついビールと同じような感覚で「グイグイ」と飲んでしまいがちです。グラス1杯のワインに含まれる純アルコール量は意外と多く、気づかないうちに肝臓の処理能力を超えてしまうことが「ワインは酔いやすい」と感じる大きな原因です。

2. 飲みやすさと糖分による「口当たりの良さ」

ワイン、特に白ワインやロゼ、甘口のスパークリングワインは、フルーティーな香りと酸味があり、アルコール特有の刺激(バーンという感覚)を感じにくい特徴があります。

関連キーワードに「ロゼ 酔いやすい」「白ワイン 酔いやすい」とあるように、口当たりが良いお酒は、脳が「強いお酒を飲んでいる」と認識する前にスルスルと胃の中に入ってしまいます。この「飲みやすさ」がブレーキをかけにくくさせ、結果として短時間での過剰摂取を招き、急激な酔いにつながります。

3. 吸収を早める「温度」と「炭酸」の影響

ワインの種類や飲み方によっても、アルコールが体内に吸収されるスピードは変わります。特に以下の2点は、酔いを早める要因として知られています。

スパークリングワインの炭酸ガス
炭酸ガスには胃の出口(幽門)を開きやすくする作用があり、アルコールが小腸へ素早く送られるため、吸収速度が上がります。「スパークリングワインは酔いやすい」と感じるのは、この急速な吸収によるものです。
ホットワインや常温の赤ワイン
アルコールは体温に近い温度の方が吸収されやすくなります。キンキンに冷やして飲むビールに比べ、常温で飲む赤ワインや、温かいホットワインは、飲んだ直後からスムーズに吸収され、酔いが回るのが早く感じられます。

ワインで「酔いやすい人」の共通点と体質的な特徴

同じワインを同じ量飲んでも、ケロッとしている人もいれば、すぐに顔が赤くなり足元がふらつく人もいます。ワインで「酔いやすい人」には、遺伝的な体質やその時の体調など、いくつかの共通点が存在します。ここでは、なぜ特定の人にとってワインが酔いやすいお酒となるのか、その体質的な特徴とメカニズムを解説します。

アルコール分解酵素の働きが弱い遺伝的体質

最も大きな要因は、生まれつき持っているアルコール分解能力の差です。アルコールは体内で「アセトアルデヒド」という毒性のある物質に分解され、その後無害な酢酸へと変わります。このプロセスに関わる酵素の働きが弱い人は、少量のワインでもアセトアルデヒドが体内に蓄積しやすく、動悸や吐き気、顔の紅潮といった酔いの症状が強く出ます。

特に日本人は欧米人に比べてこの酵素の働きが弱い、あるいは全く働かない遺伝子タイプを持つ人が多いとされています。これが「ワイン 酔いやすい 体質」の根本的な理由の一つです。

ワインに含まれる特定成分への感受性が高い

「ビールやハイボールなら平気なのに、ワインだけは酔いやすい」という人もいます。この場合、アルコールそのものではなく、ワインに含まれる微量成分に体が敏感に反応している可能性があります。

ヒスタミン・チラミン
赤ワインや熟成したワインに含まれる成分で、血管を拡張させたり血圧を変化させたりする作用があります。これらに敏感な体質の人は、アルコールの作用と相まって、頭痛や急激な酔いを感じやすくなります。
亜硫酸塩(酸化防止剤
多くのワインに含まれる添加物です。人によってはアレルギーに似た反応を示し、体調不良を「強い酔い」として認識することがあります。

体格や性別によるアルコール代謝の違い

一般的に、体の大きい人よりも小柄な人の方が、血液の総量が少ないため、同じ量のワインを飲んでも血中アルコール濃度が急上昇しやすくなります。また、生物学的な違いにより、女性は男性に比べてアルコールの分解速度が遅い傾向にあると言われています。そのため、「ワイン 1杯 酔う」という現象は、体格の小さい方や女性により多く見られる傾向があります。

「酔いやすい」状況を作ってしまう行動パターン

体質だけでなく、飲み方の習慣やシチュエーションも酔いやすさに大きく影響します。以下のような特徴に当てはまる場合、体質的に強くても酔いが回りやすくなるため注意が必要です。

  • 空腹状態で飲み始める:胃に食べ物がないとアルコールの吸収スピードが極端に早くなります。
  • 1人飲みでリラックスしすぎている:緊張感がない「1人飲み」は、会話による中断がないためペースが早くなったり、深酒になったりしがちで、気づいた時にはひどく酔っていることがあります。
  • 水分補給をしない:ワインは口当たりが良いため、チェイサー(水)を挟まずに飲み続けがちです。これにより血中アルコール濃度が高止まりし、悪酔いを招きます。

赤ワイン・白ワイン・スパークリング…種類によって酔いやすさは違う?

ワインには赤、白、ロゼ、スパークリングなど様々な種類がありますが、「どのワインが一番酔いやすいのか」と疑問に思ったことはありませんか?実は、アルコール度数だけでなく、発泡性や温度、成分の違いによって酔いの回り方や体感には明確な差が生まれます。ここでは、種類ごとの酔いやすさの特徴を解説します。

スパークリングワイン・シャンパン:炭酸ガスが吸収を加速させる

「乾杯のシャンパンですぐに顔が赤くなった」「スパークリングワインは酔いやすい」と感じる人は非常に多いですが、これは医学的にも根拠があります。

その最大の理由は「炭酸ガス」です。炭酸ガスには胃の粘膜を刺激し、血流を促進させる効果があります。さらに、胃の出口(幽門)を開きやすくする働きがあるため、アルコールが素早く小腸へ送られて吸収されてしまいます。これにより、スティルワイン(非発泡性)に比べて、血中アルコール濃度が急激に上昇しやすいのです。

赤ワインと白ワイン:成分と飲みやすさの違い

赤ワインと白ワインでは、酔い方やその後の感覚に違いが出ることがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

赤ワイン:重い酔いを感じやすい
赤ワインは皮や種ごと発酵させるため、ポリフェノールや「コンジェナー(醸造過程で生じる副産物)」が多く含まれます。これらは味わいに深みを出しますが、肝臓での分解に負担がかかるため、翌日まで酔いが残りやすい(二日酔いになりやすい)と感じる人が多い傾向にあります。
白ワイン:飲みやすさからペースが早まる
白ワインは赤ワインに比べてコンジェナーが少なく、スッキリとしています。しかし、「冷やして飲む」ことが多いため、口当たりが良く、ついペースが早くなってしまいがちです。気づかないうちに許容量を超えてしまい、結果として「急にガツンと酔いが回る」という状態になりやすい種類です。

ロゼワイン:見た目と甘さに油断しやすい

ロゼワインは美しい色合いとフルーティーな味わいから、お酒があまり強くない人でも飲みやすいのが特徴です。特に甘口のロゼはアルコールの味を感じにくいため、ジュース感覚で飲んでいるうちに、気づけば足元がふらつくほど酔ってしまう…というケースも少なくありません。

ナチュールワインは酔いにくいって本当?

近年人気の「ナチュールワイン(自然派ワイン)」には、「酔いにくい」「二日酔いしにくい」という噂があります。これは、一般的なワインに含まれる酸化防止剤(亜硫酸塩)の使用量が少ない、または無添加であることが理由として挙げられます。

酸化防止剤に敏感な体質の人は、ナチュールワインの方が頭痛が起きにくいと感じる場合があります。しかし、アルコール度数自体が低いわけではないため、「良いワインだから酔わない」と過信して飲みすぎるのは禁物です。

【まとめ】ワインの種類別・酔いやすさの特徴

  • スパークリング:炭酸で吸収が早く、即効性があるため最初の1杯はゆっくり飲む。
  • 赤ワイン:成分が複雑で酔いが残りやすいため、同量の水を挟むのが重要。
  • 白ワイン冷たくて飲みやすいため、ペース配分に注意が必要。
  • ナチュール:体への負担は軽いが、アルコール量は変わらないため飲み過ぎ注意。

ワイン・サワー・日本酒…一番酔いやすいお酒の種類ランキングと特徴

お酒の種類別「酔いやすさ」の特徴とランキング傾向

「どのお酒が一番酔いやすいのか?」という疑問は多くの人が抱くものです。実は、酔いやすさは単なるアルコール度数の高さだけで決まるわけではありません。「炭酸の有無(吸収スピード)」「糖分の量(飲みやすさ)」「不純物の量(二日酔いのなりやすさ)」といった要素が複雑に関係しています。

医学的な絶対ランキングを作ることは難しいですが、一般的な「酔いが回りやすい」「悪酔いしやすい」と感じられやすいお酒の特徴をランキング形式の傾向としてまとめました。

  • 第1位:ストロング系チューハイ・甘いサワー類
    アルコール度数が9%前後と高いにもかかわらず、甘味や炭酸で飲みやすく、ジュース感覚で急ピッチで飲んでしまいがちです。炭酸ガスが胃の血流を良くし、アルコールの吸収を早めるため、「気づいたら泥酔していた」というケースが多発します。
  • 第2位:スパークリングワイン・ビール
    これらも炭酸を含んでいるため、アルコールの吸収速度が非常に速いのが特徴です。特にスパークリングワインはビールよりも度数が高いため、乾杯の直後に急激に酔いが回ることがあります。
  • 第3位:ワイン・日本酒(醸造酒)
    アルコール度数が15%前後とそこそこ高く、食事と一緒にスイスイ飲めるため、摂取量が増えがちです。また、蒸留酒に比べて不純物(コンジナー)が多く含まれるため、翌日に響く「重い酔い」になりやすい傾向があります。

ワイン・サワー・日本酒…種類別スペック比較表

それぞれのお酒がなぜ「酔いやすい」と言われるのか、その理由を比較表で整理しました。ご自身の体質やその日の体調に合わせて選ぶ際の参考にしてください。

お酒の種類度数目安酔いやすさの要因特徴
ワイン12〜15%醸造酒・飲みやすさ口当たりが良く食事に合うため、短時間で多量に摂取しやすい。ポリフェノール等の成分が分解に時間を要することも。
日本酒15〜17%醸造酒・アミノ酸ワイン同様、醸造酒特有の成分が多く、旨味が強い。冷酒だと口当たりが良く、気づかないうちに許容量を超えることが多い。
サワー・チューハイ3〜9%炭酸・糖分炭酸がアルコール吸収を促進し、酔いの回りが早い。甘い味付けがアルコール感をごまかすため危険。
ビール5%前後炭酸・ガブ飲み度数は低めだが、炭酸による吸収促進と、のどごしを楽しむための飲酒スピードの速さが酔いを招く。
ウイスキー・焼酎20〜40%以上高アルコール度数は高いが蒸留酒のため不純物が少なく、二日酔いにはなりにくいとされる。ただし割り方次第で急激に酔う。

なぜワインや日本酒は「悪酔い」しやすいと言われるのか

ランキングや表でも触れましたが、ワインや日本酒が「酔いやすい(特に翌日に残る)」と言われる最大の理由は、これらが「醸造酒」である点にあります。

ウイスキーや焼酎などの「蒸留酒」は、製造過程でアルコール以外の成分が取り除かれますが、ワインや日本酒は原料由来の成分や発酵時の副産物(メタノールやフーゼル油などのコンジナー)が多く残っています。これらは味の深みや複雑さを生む一方で、肝臓での分解に時間がかかり、結果として「長く酔いが続く」「頭痛がする」といった重い酔い方につながりやすいのです。

また、「ワインとウイスキー、どっちが酔いやすい?」という疑問に対しては、即効性なら炭酸割りのハイボール(ウイスキー)、翌日への残りやすさならワインという見方が一般的です。お酒の種類ごとの特徴を理解し、同量の水(チェイサー)を飲むなどの対策をすることで、悪酔いを防ぐことができます。

「安いワインは酔う」「良いワインは酔わない」という噂の真偽

ワイン好きの間でまことしやかに囁かれる「安いワイン 酔う」「いいワイン 酔わない」という説。価格によって酔いやすさに違いはあるのでしょうか?実は、これには科学的な側面と心理的な側面の両方が関係しています。この章では、ワインの価格と酔いのメカニズムについて解説します。

「安いワインは酔いやすい」と言われる3つの理由

一般的に「安いワイン 酔いやすい」と感じる人が多い背景には、以下の3つの要素が絡み合っています。

  • 酸化防止剤(亜硫酸塩)の量:
    安価なワインは大量生産・長期輸送に耐えるため、酸化防止剤が多く添加されている場合があります。この成分に敏感な体質の人は、頭痛や悪酔いを感じることがあります。
  • 糖分と飲みやすさ:
    低価格帯のワインは、飲みやすくするために糖分を残したり、補糖したりすることがあります。口当たりが良いためペースが早くなり、結果として「安いワイン 酔う」という現象を引き起こします。
  • コンジェナー(不純物):
    蒸留や醸造の過程で生じるアルコール以外の成分(コンジェナー)が、安価な製法では多く残ることがあり、これが二日酔いの原因の一つとされています。

「良いワインは酔わない」は本当か?

一方で、「いいワイン 酔わない」「良いワイン 酔わない」という噂は半分正解で、半分間違いです。高級ワインはブドウの糖度が高いため、アルコール度数が13.5%〜15%近くと、安価なワイン(11%〜12%程度)より高いケースが多々あります。つまり、アルコール摂取量で見れば、むしろ良いワインの方が酔いやすい可能性すらあるのです。

しかし、高級ワインで悪酔いしにくいと感じる理由には以下が挙げられます。

不純物が少ない
丁寧な醸造プロセスやフィルタリングにより、悪酔いの原因となるフーゼル油などの不純物が極限まで取り除かれていることが多いです。
飲み方の違い
高価なワインは時間をかけて香りや味を楽しみながら飲む傾向があります。また、食事や水(チェイサー)と共にゆっくり味わうため、血中アルコール濃度が急激に上がりにくいのです。

ナチュールワインと添加物の関係

近年人気の「自然派ワイン」に関しても、「ナチュールワイン 酔いにくい」という声があります。これは、人工的な酸化防止剤の使用を控えているため、化学物質による体への負担が少ないと感じる人がいるからです。

ただし、どのようなワインであれ主成分はアルコールです。価格や製法に関わらず、許容量を超えて飲めば必ず酔います。「高いお酒だから大丈夫」と過信せず、適量を守ることが最も重要です。

ワインの価格帯と酔いやすさの傾向比較
項目安いワイン(一般的傾向)高級ワイン(一般的傾向)
アルコール度数やや低め〜標準標準〜高め
添加物・不純物比較的多い傾向徹底的に除去・制御される
飲み口甘く飲みやすいものが多い複雑でゆっくり味わうものが多い
酔い方の特徴ペースが早まり急に酔うアルコールは強いが穏やかに酔う

ぬるいお酒やホットワインは酔いやすい?温度と酔いの関係

お酒の温度が酔いの回るスピードを変える理由

「ぬるいお酒は酔いやすい」「ホットワインを飲むとすぐに顔が赤くなる」と感じたことはありませんか?実は、アルコールが体内に吸収されるスピードは、お酒の温度と密接な関係があります。

一般的に、アルコールは体温に近い温度であるほど、胃や小腸での吸収がスムーズに行われます。冷たいお酒を飲んだ場合、体内で温められてから吸収が本格化するため、酔いが回るまでにタイムラグが生じます。一方、常温の赤ワインやホットワインなどの「ぬるいお酒」は、飲んですぐに吸収が始まるため、結果として「酔いやすい(早く酔いが回る)」と感じるのです。

ホットワインは特に注意?蒸気と甘さの罠

冬場に人気のホットワインですが、通常のワインよりも「酔いやすい」と感じる人が多いようです。これには吸収速度以外にもいくつかの理由が考えられます。

  • アルコールの蒸気:温めることでアルコール分が揮発しやすくなります。湯気と一緒にアルコールを鼻から吸い込むことで、香りだけでクラっとくる感覚(蒸気による刺激)を受けやすくなります。
  • 飲みやすさによるペースアップ:砂糖やスパイス、フルーツを加えることが多く、甘くて口当たりが良いため、お酒に強くない人でもついついペースが早くなってしまう傾向があります。

ただし、調理過程で沸騰させすぎるとアルコールが飛んで度数が下がることもありますが、基本的には「温かい分、酔いの立ち上がりが早い」と認識しておきましょう。

「早く酔う」はメリットにもなる?飲み過ぎ防止の観点

「ぬるいお酒やホットワインは酔いやすい」というのは、必ずしも悪いことばかりではありません。実は、飲み過ぎを防ぐ上ではメリットにもなり得ます。冷たいお酒と温かいお酒の違いを比較してみましょう。

冷たいお酒(冷やした白ワインやスパークリングなど)
酔いが回るのが遅いため、自覚症状がないまま飲み進めてしまいがちです。後から一気に酔いが回って、気づいた時には手遅れという「時間差攻撃」による悪酔いや二日酔いを引き起こすリスクがあります。
温かい・ぬるいお酒(常温の赤ワインやホットワイン
飲んで早い段階で「酔ってきたな」と自覚できるため、飲むペースを調整しやすく、結果として泥酔する前にブレーキをかけやすいという側面があります。

「温かいお酒は反応が早い」という特性を理解し、チェイサー(水)を挟みながらゆっくり楽しむことが、賢いワインの嗜み方と言えるでしょう。

ワイン1杯で酔う?3杯・4杯からボトル飲みまで限界量の目安

ワイングラス1杯のアルコール量と「適量」の基準

ワインを飲む際、自分がどれくらいのアルコールを摂取しているのかを把握することは非常に重要です。一般的なワイングラス1杯の量は約125mlとされており、ワインのアルコール度数を平均12%~14%と仮定すると、グラス1杯に含まれる純アルコール量は約12g~14gとなります。

厚生労働省が推奨する「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコール20g程度です。これをワインに換算すると、約1.5杯から2杯弱が健康的な目安となります。「ワイン1杯で酔う」と感じる場合、それは決して異常なことではなく、体質によっては十分に血中アルコール濃度が上昇し、顔が赤くなるなどの反応が出る量なのです。

【杯数別】3杯・4杯から危険域?酔いの進行レベル

具体的に何杯飲むと、身体はどのような状態になるのでしょうか。個人差やその日の体調にもよりますが、一般的な成人(体重60kg前後)を目安とした酔いの段階は以下の通りです。

杯数(目安)酔いの段階状態の特徴
1杯~2杯爽快期~ほろ酔い期気分が明るくなる、皮膚が赤くなる、リラックスする。自制心は保たれている状態。
3杯~4杯酩酊初期声が大きくなる、理性が低下し抑制が外れる、足元がふらつき始める。
5杯~6杯酩酊期何度も同じ話を繰り返す、呼吸が速くなる。吐き気や千鳥足が見られることも。
7杯~8杯
(ボトル1本)
泥酔期~昏睡期まともに立てない、意識が混濁する、記憶を失う(ブラックアウト)。生命の危険も伴うレベル。

「ワイン3杯で酔う」「4杯飲むと記憶が怪しい」という声は多く聞かれますが、これは医学的な酔いの区分でも理性のコントロールが難しくなり始める段階と一致します。特に6杯を超え、フルボトル(750ml)を1人で空けるような飲み方は、急性アルコール中毒のリスクが高まるため注意が必要です。

自分の限界量を知るためのポイント

「ワイン8杯飲んでも平気」という人もいれば、「1杯で動けなくなる」人もいます。この差は主に肝臓でのアルコール分解能力(ALDH2の活性度)によるものです。特に日本人は遺伝的にお酒に弱い体質の人が多いため、海外の映画のようにボトルワインを1人で気軽に空けるシーンを真似するのは危険です。

また、空腹時に飲むとアルコールの吸収スピードが速まり、通常よりも少ない杯数で酔いが回ってしまいます。限界量を見極め、悪酔いを防ぐためには以下の点を意識しましょう。

  • 水を同量飲む:ワインと同量のチェイサー(水)を飲むことで、血中アルコール濃度の上昇を緩やかにします。
  • 時間をかける:肝臓がアルコールを分解するスピードには限界があります。短時間で3杯、4杯と重ねると一気に酩酊状態に陥ります。
  • 体調の変化を無視しない:顔が熱い、少し眠いと感じたら、それがあなたの「これ以上飲むな」というサインです。

【Q&A】サイゼリヤのワインや二日酔いなど、よくある疑問を解決

ワインにまつわる疑問は尽きません。「特定の店のワインは酔う気がする」「翌日までお酒が残る」といった経験談や噂について、その真偽と理由をQ&A形式で解説します。

Q1. サイゼリヤのワインは特に酔いやすいと言われるのはなぜですか?

「サイゼリヤのワインは酔いやすい」という噂をよく耳にしますが、これはワインの成分に特殊な問題があるわけではありません。主な理由は、その「飲みやすさ」と「提供スタイル」にあります。

  • 温度と味わい:よく冷やされたフレッシュで飲みやすいタイプが多く、渋みが少ないため、水やジュース感覚でペースが早くなりがちです。
  • 価格と量:リーズナブルな価格設定に加え、デカンタやマグナムボトルなど量が多い単位で注文しやすいため、知らず知らずのうちに摂取量が増えてしまいます。

つまり、品質が悪いから悪酔いするのではなく、「飲みすぎてしまいやすい環境」が整っていることが、酔いやすいと感じる大きな要因です。

Q2. ワインを飲むとひどい二日酔い、時には「三日酔い」になるのはなぜ?

ワインは他のお酒に比べて、翌日に響きやすいと感じる人が多いお酒です。これには科学的な理由がいくつか考えられます。

不純物(コンジナー)の多さ
ワインなどの醸造酒には、アルコール発酵の過程で生成される「コンジナー」と呼ばれる副産物(不純物)が多く含まれています。これが複雑な味わいを生む一方で、肝臓での分解に時間がかかり、二日酔いを招きやすいとされています。
酸化防止剤の影響
ワインに含まれる酸化防止剤(亜硫酸塩)に対して敏感な体質の人は、頭痛などを引き起こしやすい場合があります。
脱水症状
アルコール度数が高いまま、チェイサー(水)を飲まずに摂取し続けると、深刻な脱水症状になり、回復に時間がかかります。

代謝能力を超えて大量に摂取すると、アルコールの分解が翌日中に終わらず、翌々日まで体調不良が続く「三日酔い」の状態になることもあります。ワインを飲む際は、同量の水を必ず飲むようにしましょう。

Q3. ナチュールワイン(自然派ワイン)は酔いにくいって本当?

ナチュールワインは二日酔いしない」「酔いにくい」という説がありますが、これは半分正解で半分間違いです。

ナチュールワイン酸化防止剤の使用量が少ない、または無添加であるため、化学物質に敏感な人にとっては体への負担が軽く、翌日の不快感が少ないと感じるケースがあります。しかし、アルコール度数自体は一般的なワインと変わりません。アルコールを分解する肝臓の負担は同じですので、「体にいいから」と油断して飲みすぎれば、当然酔いますし二日酔いにもなります。

Q4. 料理に使ったワインでも酔うことはありますか?

「料理酒としてワインを入れたけれど、食べて酔わないか心配」という疑問もよくあります。結論から言えば、調理法によっては酔う可能性があります。

アルコールの沸点は約78度ですが、加熱したからといって瞬時にすべて蒸発するわけではありません。じっくり煮込む料理であれば大部分は飛びますが、仕上げにさっと入れたり、フランベした程度では、アルコール分が残留していることがあります。アルコールに極端に弱い体質の方や、運転前の方、お子様が食べる場合は、しっかりと煮切るか使用を控えるなどの注意が必要です。

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