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アイスワインとは?飲み方・貴腐ワインとの違いからカルディ等の人気おすすめまで完全網羅

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「アイスワインってどんなお酒?」「貴腐ワインとは何が違うの?」そのとろけるような甘さと希少性から『奇跡のワイン』とも呼ばれるアイスワイン。この記事では、基本的な定義や特徴、美味しく飲むための温度やグラス、相性の良いおつまみ(チョコなど)を徹底解説します。さらに、カナダ・ドイツ・日本(北海道)などの産地別特徴や、カルディ・コストコ・成城石井で買えるおすすめ銘柄、話題の「イニスキリン」まで、失敗しない選び方をご紹介します。
目次

アイスワインとは?極上の甘さが生まれる定義と特徴

自然の寒さが生む「奇跡のワイン」の定義

アイスワイン(Icewine / Eiswein)とは、その名の通り樹上で凍結したブドウを使用して造られる、極めて甘口のデザートワインです。最大の特徴は、収穫後に人工的に凍らせるのではなく、冬の厳しい寒さによって「自然凍結」したブドウのみを収穫・圧搾するという点にあります。

この製法は天候に大きく左右され、気候条件が整わなければ生産すらできない年もあります。そのため、アイスワインは古くから「奇跡のワイン」と呼ばれ、希少価値の高い高級ワインとして愛されてきました。主な生産国であるドイツやカナダでは法律によって厳格な基準が定められており、例えばカナダのワイン法(VQA)では、気温マイナス8度以下での収穫が義務付けられています。

極上の甘さと酸味が生まれる仕組み

なぜアイスワインはこれほどまでに甘く、濃厚な味わいになるのでしょうか。その秘密は、凍ったブドウを搾る工程にあります。

極寒の中で凍結したブドウの実には、水分が氷として閉じ込められています。この状態で圧搾を行うと、氷(水分)はプレス機に残り、凍っていない糖分や酸味、香りの成分が高度に凝縮された果汁だけが抽出されます。通常のワイン造りよりも果汁の量は極端に少なくなり、「ブドウ1房からスプーン1杯程度」しか取れないとも言われています。この希少な果汁を発酵させることで、とろりとした黄金色の雫が生まれるのです。

アイスワインの主な特徴まとめ

一般的なワインや他の甘口ワインと比較した際のアイスワインの特徴を整理しました。

圧倒的な凝縮感とバランス
水分を除去しているため、糖度だけでなく酸味やアロマも濃縮されています。単に甘いだけでなく、しっかりとした酸味が共存するため、くどさを感じさせない上品でクリアな余韻が楽しめます。
フルーティーでピュアな香り
貴腐ワインが「貴腐菌」による複雑で独特な芳香を持つのに対し、アイスワインは健康なブドウを凍らせて造るため、ブドウ本来のフレッシュな果実味や、桃、アプリコット、蜂蜜のようなピュアな香りが際立ちます。
アルコール度数は控えめ
糖度が非常に高いため、酵母が糖分をすべてアルコール分解しきれず、結果としてアルコール度数は7%〜10%前後と、通常のワインよりやや低めになる傾向があります。お酒に強くない方でもデザート感覚で楽しみやすいワインです。

貴腐ワインとアイスワインの違いは?製造法と味わいの比較

極甘口ワインの双璧!製造プロセスの決定的な違い

アイスワインと貴腐ワインは、どちらも「デザートワイン」の最高峰として知られており、黄金色の美しい見た目や濃厚な甘さなど共通点が多くあります。しかし、その甘さが生まれるメカニズム(製造法)は全く対照的です。

貴腐ワイン:菌の恩恵
「貴腐菌(ボトリティス・シネレア菌)」という特定の菌がブドウの果皮に付着・繁殖することで、果皮の保護層が溶かされます。そこから水分が自然蒸発し、干しブドウのように糖分が凝縮された状態になります。特定の気象条件が必要なため、生産量は非常に限られます。
アイスワイン:寒さの恩恵
ブドウを冬まで樹上に残し、気温が氷点下(マイナス7度以下など)になるまで待ちます。ブドウの実がカチコチに自然凍結した状態で収穫・圧搾することで、水分(氷)を取り除き、凍らなかった高濃度の果汁蜜だけを抽出します。

味わいと香りの比較:複雑な「貴腐香」とピュアな「果実味」

製造工程の違いは、そのまま風味のキャラクターに直結します。それぞれの味わいの違いを知ることで、好みの1本を選びやすくなります。

  • 貴腐ワインの特徴: 貴腐菌由来の独特で芳醇な香り(貴腐香)が最大の特徴です。蜂蜜、ドライフルーツ、オレンジマーマレードのような、複雑で奥行きのある濃厚な風味が楽しめます。粘性が高く、トロリとした舌触りが一般的です。
  • アイスワインの特徴: ブドウを新鮮なまま凍結させるため、フレッシュな果実味がそのまま凝縮されています。桃、ライチ、アプリコットのようなピュアで華やかな香りが特徴です。また、寒さの中で酸味も凝縮されるため、甘みが強くても後味は比較的爽やかでキレがあります。

貴腐ワインとアイスワイン、どっちが甘い?

「どちらが甘いのか」という疑問をよく耳にしますが、糖度の数値(ブリックス値)だけで言えば、どちらも極めて高く、銘柄やヴィンテージによって異なるため一概に優劣はつけられません。しかし、甘さの感じ方には違いがあります。

貴腐ワインは独特の熟成香と高い粘度があるため、重厚で濃厚な甘さを強く感じる傾向にあります。一方、アイスワインは高い糖度と共に鋭い「酸」もしっかりと保持しているため、数値上の糖度が高くても、フルーティーでスッキリとした甘さに感じられることが多いです。濃厚なコクを求めるなら貴腐ワイン、果実の鮮烈な甘酸っぱさを求めるならアイスワインがおすすめです。

【一覧表】アイスワインと貴腐ワインの違いまとめ

項目 貴腐ワイン アイスワイン
濃縮方法 貴腐菌による水分の蒸発 自然凍結による水分の除去
主な香り 蜂蜜、ドライフルーツ、独特の貴腐香 桃、ライチ、柑橘類、新鮮な果実香
味わいの印象 複雑、濃厚、オイリー ピュア、フルーティー、酸味が綺麗
有名な産地 フランス(ソーテルヌ)、ハンガリー(トカイ カナダ、ドイツ、オーストリア

アイスワインの美味しい飲み方・開け方・適正温度

最高の味わいを引き出す「適正温度」

アイスワインの濃厚な甘みと美しい酸味を最大限に楽しむための適正温度は、4℃~6℃とされています。一般的な白ワインよりもさらに低い温度まで、しっかりと冷やすのが基本です。

常温に近い状態では甘ったるさが際立ってしまい、せっかくの繊細な酸味がぼやけてしまいます。飲む前に冷蔵庫で数時間冷やすか、ワインクーラーに氷水を張って急冷することで、口当たりが引き締まり、エレガントな余韻を楽しめるようになります。

アイスワイン専用グラスはある?美味しく飲むための器

アイスワインは一度に大量に飲むものではなく、食後酒(デザートワイン)として少量ずつゆっくりと味わうのが一般的です。そのため、グラス選びも通常のワインとは少し異なります。

  • 小ぶりのグラス:シェリー酒やリキュール用の小さなグラス、あるいはデザートワイン専用グラスが最適です。
  • 口がすぼまった形状:凝縮された果実の香りを逃さず、鼻先で楽しめるチューリップ型がおすすめです。
  • 白ワイン用グラス:専用グラスがない場合は、小ぶりの白ワイン用グラスでも十分に代用可能です。注ぐ量はグラスの膨らみより下のラインを目安にしましょう。

コルクが折れやすい?失敗しない「開け方」のコツ

アイスワインのボトルを開ける際、特に注意が必要なのがコルクの固着です。アイスワインは糖度が非常に高いため、保管中に微量のワインがコルクと瓶の隙間に入り込み、糖分が接着剤のように固まってしまうことがあります。

無理に引き抜こうとするとコルクが途中で折れてしまうことがあるため、以下の手順を意識してください。

  1. スクリューをコルクの中心に、通常より深くしっかりと差し込みます。
  2. 引き上げる際は、勢いをつけずにゆっくりと慎重に力を加えます。
  3. もし硬くて動かない場合は、瓶の首部分(コルクがある場所)を手で温めるか、お湯で絞った温かいタオルを一瞬当てて糖分を緩めると開けやすくなります。

近年では、開けやすさや保存性を考慮してスクリューキャップを採用するカナダやドイツのワイナリーも増えています。

ストレートだけじゃない!人気のアレンジ飲み方

基本的にはストレートで素材そのものの味を楽しむのが一番ですが、甘みが強すぎると感じる場合や、気分を変えたい時にはアレンジを加えるのもおすすめです。

オン・ザ・ロック
グラスに大きめの氷を入れてアイスワインを注ぎます。氷が溶けるにつれて甘さが和らぎ、スッキリとした飲み口に変化します。
炭酸割り(ソーダ割り)
アイスワインと炭酸水を1:1などで割ると、スパークリングワインのような爽快感が楽しめます。アルコール度数も下がるため、お酒に弱い方にも飲みやすいスタイルです。
バニラアイスにかける
飲むだけでなく、デザートソースとして活用するのも贅沢な楽しみ方です。市販のバニラアイスクリームに少量垂らすだけで、高級レストランのデザートのような芳醇な味わいになります。
紅茶に数滴(ロシアンティー風)
温かい紅茶に砂糖代わりとしてアイスワインをスプーン1杯ほど加えると、ブドウの香りが広がるリッチなティータイムになります。

アイスワインに合うおつまみ・ペアリング(チョコ・チーズ)

極上の甘さと美しい酸味を持つアイスワインは、単体でデザートとして楽しむだけでも十分に満足できる飲み物ですが、相性の良いおつまみやスイーツと合わせることで、その魅力は何倍にも広がります。ペアリングの基本は、「甘いものには甘いものを合わせる(同調)」か、「甘いものに塩気のあるものを合わせる(対比)」の2つです。

ここでは、アイスワインの味わいを引き立てるおすすめのペアリングを、チーズ、チョコレート、その他のおつまみに分けて詳しく解説します。

定番のマリアージュ!チーズとの組み合わせ

ワインのおつまみといえばチーズですが、濃厚な甘みを持つアイスワインには、特に「塩気の強いチーズ」や「クリーミーなチーズ」がよく合います。

ブルーチーズ(ゴルゴンゾーラ、ロックフォールなど)
貴腐ワインとブルーチーズ」が王道の組み合わせであるように、アイスワインの強い甘みは、ブルーチーズ特有の鋭い塩気や香りと絶妙なコントラストを生み出します。口の中で甘じょっぱいハーモニーが広がり、ワインのフルーティーさが際立ちます。
クリームチーズ・マスカルポーネ
フレッシュでクリーミーなチーズは、アイスワインの爽やかな酸味とよく調和します。クラッカーに乗せ、少しハチミツやジャムを添えると、より一層ワインとの親和性が高まります。
ウォッシュチーズ
熟成が進んでトロリとした食感のウォッシュチーズも、濃厚なアイスワインのボディ感と釣り合うためおすすめです。

至福の時間!チョコレートやスイーツとのペアリング

食後のデザートタイムには、甘いスイーツとの「同調」を楽しむペアリングがおすすめです。特にアイスワインのタイプ(白・赤)によって合わせるスイーツを変えると、より通な楽しみ方ができます。

  • チョコレート(特に赤のアイスワイン)
    カベルネ・フランなど黒ブドウから造られる「赤のアイスワイン」やロゼタイプは、ベリー系のニュアンスを持つため、ビターチョコレートやベリー入りのチョコと相性抜群です。
  • フルーツタルト・チーズケーキ
    リースリングやヴィダルなどの「白のアイスワイン」は、アプリコットや桃、柑橘の香りを持つため、フルーツを使ったケーキやタルトとよく合います。
  • バニラアイスクリーム
    ペアリングとは少し異なりますが、バニラアイスにアイスワインを少量かけて「アフォガート風」にして食べるのも人気のアレンジです。
  • メープルクッキー
    アイスワインの主要産地であるカナダでは、同じく特産品であるメープルシロップを使ったクッキーと合わせるのが定番です。香ばしい甘さがワインの風味と優しく寄り添います。

甘じょっぱい魅力!塩気のあるおつまみ・料理

スイーツやチーズ以外にも、少し贅沢な食材や手軽な塩気のあるおつまみがアイスワインを引き立てます。

おすすめのおつまみ特徴と合わせ方
フォアグラのパテ濃厚な脂の旨味とアイスワインの酸味が口の中で溶け合い、脂っこさを流してくれます。高級感のある組み合わせです。
塩気のあるナッツアーモンドやピスタチオなどのローストナッツは、香ばしさと塩気が箸休めに最適です。
ドライフルーツアプリコット、イチジク、レーズンなどのドライフルーツは、ワインの濃縮された果実味とリンクし、余韻を長く楽しめます。

アイスワインは抜栓後も冷蔵庫で数週間ほど日持ちするため、一度に飲み切る必要はありません。その日の気分に合わせて、チョコチーズ、あるいはフルーツなど、様々なペアリングを少しずつ試してみるのが、このワインの贅沢な楽しみ方といえるでしょう。

アイスワインの主要産地:カナダ・ドイツ・日本(北海道・山幸)の特徴

アイスワインは、ブドウを樹上で自然凍結させる必要があるため、製造できる地域は世界でもごく限られています。気温が氷点下7度以下(国によって規定は異なる)になる寒冷な気候条件を満たす、代表的な産地とその特徴について解説します。

世界最大の生産量を誇る「カナダ」

現在、世界で最も安定してアイスワインを生産しているのがカナダです。特にオンタリオ州のナイアガラ半島や、ブリティッシュコロンビア州のオカナガン渓谷が主要な産地として知られています。

カナダのアイスワインの特徴は以下の通りです。

  • 安定した気候:冬の寒さが厳しく安定しているため、毎年のように良質なアイスワインが生産されます。
  • 主要品種:寒さに強く、果皮が厚い「ヴィダル(Vidal)」という品種が多く使われます。桃やアプリコットのような濃厚な香りと、しっかりとした甘みが特徴です。
  • 有名ブランド:「イニスキリン(Inniskillin)」など、世界的に評価の高いワイナリーが数多く存在します。

カナダ産は甘みが強く、デザートワインとしての満足感が高いため、初心者から愛好家まで幅広く人気があります。

発祥の地であり希少性が高い「ドイツ」

アイスワイン(Eiswein)発祥の地であるドイツは、伝統的な製法と厳格な品質基準で知られています。ラインヘッセンやファルツ、フランケンなどの地域で生産されています。

ドイツのアイスワインには独自の特徴と事情があります。

リースリング(Riesling)が主流
ドイツを代表する高貴品種「リースリング」から造られることが多く、上品な酸味と繊細な甘みのバランスが絶妙です。蜂蜜や白い花のようなエレガントな香りが楽しめます。
高い希少性
近年の地球温暖化の影響により、十分な寒さが到来せず収穫できない年が増えています。そのため、ドイツ産のアイスワインは年々希少価値が高まっています。

独自の進化を遂げる「日本」(北海道・山幸など)

日本国内でも、寒冷な気候を活かしたアイスワイン造りが行われています。特に北海道は主要な産地であり、十勝(池田町)、富良野、余市、浦臼などで生産されています。また、山形県や長野県、山梨県などでも、人工凍結製法(クリオエクストラクション)を含めた甘口ワイン造りが行われることがあります。

日本のアイスワインの特徴的な点は、独自のブドウ品種の使用です。

  • 山幸(やまさち):北海道十勝地方で開発された耐寒性のある品種です。山ブドウの血を引いており、野性味あふれる酸と独特の風味が特徴の「赤のアイスワイン」が造られています。
  • ケルナー、ナイアガラ:白ワイン用品種では、ケルナーやナイアガラなどが使われ、フレッシュでフルーティーな味わいに仕上がります。

国産のアイスワインは、海外産に比べて繊細で優しい味わいのものが多く、和食や軽めのスイーツとも合わせやすいのが魅力です。

どこで買える?カルディ・コストコ・成城石井の取り扱い調査

カルディ・コストコ・成城石井での販売状況

アイスワインは一般的なスーパーやコンビニではあまり見かけない希少なワインですが、輸入食品店や大型店では取り扱っている場合があります。特に以下の店舗は、比較的手に入りやすいスポットとして知られています。

カルディコーヒーファーム(KALDI)
カルディでは、主に冬から春にかけてのシーズンやクリスマス時期に、ドイツ産のラインヘッセンシルヴァーナーなどのアイスワインが入荷されることがあります。特にハーフボトル(375ml)やミニボトルで、1,000円台~3,000円前後という比較的安い価格帯で手に入ることもあり、初心者におすすめです。
注意点として、カルディでは「アイスワインティー」というメープルやワインの香りをつけた紅茶も人気商品として販売されています。こちらはアルコールではありませんので、購入の際は間違えないように確認しましょう。
コストコ(Costco)
コストコでは、アイスワインの本場であるカナダ産のボトルが販売されることがあります。特に世界的な知名度を誇る「イニスキリン(Inniskillin)」や、ヴィダル種を使用した銘柄などが、市場価格よりもお得に購入できる場合があります。在庫は流動的ですが、見つけた際はコストパフォーマンスが高いため即買い推奨です。
成城石井
世界中の良質な食品を扱う成城石井では、ドイツ産やカナダ産の高品質なアイスワインを取り扱っている店舗が多いです。バイヤー厳選の銘柄が並び、自分へのご褒美やちょっとした手土産に適したボトルが見つかります。

専門店や百貨店、量販店での取り扱い

より確実に入手したい場合や、ギフトとして贈る場合は、ワイン専門店や百貨店のリカーショップが適しています。

  • エノテカ(ENOTECA):世界各国の銘醸ワインを扱い、品質管理も徹底されています。カナダやドイツの有名生産者のアイスワインが見つかります。
  • やまや:輸入酒類が豊富な「やまや」でも、ドイツ産を中心にリーズナブルなものから本格派まで幅広く探すことができます。
  • 百貨店(高島屋・そごう・阪急など):贈答用の木箱入りや、長期熟成された高級なアイスワインを探すなら百貨店が安心です。ソムリエに相談しながら選べるのも大きなメリットです。
  • イオン(AEON):大型店舗のリカーコーナー「イオンリカー」などでは、クリスマスやバレンタイン時期にアイスワインが並ぶことがあります。

種類豊富なネット通販(Amazon・楽天)

実店舗で見つからない場合や、特定の銘柄(赤のアイスワインや北海道産の山幸アイスワインなど)を探している場合は、Amazonや楽天市場などのネット通販が最も確実です。

通販であれば、50mlや200mlといった飲み比べに最適なミニボトルや、希少な国産アイスワイン(北海道池田町や富良野など)も容易に見つけることができます。

購入場所特徴価格帯の目安
カルディドイツ産中心、季節限定、手頃1,500円~3,000円
コストコカナダ産有名銘柄が割安、在庫変動あり3,000円~6,000円
成城石井・専門店品質重視、通年取り扱いがある場合も3,000円~10,000円
ネット通販種類最大、国産や赤も探せるピンキリ(1,000円~数万円)

【予算・産地別】アイスワインのおすすめ銘柄(イニスキリン・赤・スパークリング他)

【カナダ産】世界最高峰の知名度を誇る定番銘柄

アイスワインの世界最大産地であるカナダは、安定した寒冷気候により、毎年高品質なアイスワインが生産されています。特にオンタリオ州ナイアガラ地方のワイナリーは世界的に有名です。

イニスキリン(Inniskillin)
カナダのアイスワインを世界に知らしめたパイオニア的ワイナリーです。代表的な品種「ヴィダル」を使用したアイスワインは、桃やアプリコットのような濃厚な果実味が特徴。免税店や専門店でもよく見かけられ、ギフトとしても間違いのない一本です。
ペラー・エステート(Peller Estates)
数々のコンクールで受賞歴を持つ名門です。ヴィダル種のほか、カベルネ・フランを使用した赤のアイスワインも評価が高く、クリーミーでリッチな味わいが楽しめます。200mlや375mlのサイズ展開も豊富です。
ノーザン・アイス(The Ice House Winery)
「スラッシュ」と呼ばれる、氷状のブドウ果汁から作られる独自のスタイルが特徴。「ヴィダル アイスワイン」はピーチやマンゴーの香りが華やかで、デザートとの相性が抜群です。

【ドイツ産】リースリングやシルヴァーナーの上品な味わい

アイスワイン発祥の地であるドイツでは、天候条件が厳しいため生産量は限られますが、酸味と甘みのバランスが取れた繊細な味わいが魅力です。

  • マリエンゴールド(Mariengold):ラインヘッセン地方などで造られる、比較的リーズナブルな銘柄です。カルディなどの輸入食品店で見かけることもあり、初めてアイスワインを試す方におすすめです。
  • ドクター・ローゼン(Dr. Loosen):モーゼル地方の名門。リースリング特有の鋭い酸と凝縮された甘みが調和した、長期熟成にも耐えうる高級品です。

【日本産】北海道・十勝や山形などの希少な国産アイスワイン

日本でも北海道や長野、山形などの寒冷地でアイスワイン(または凍結果汁を使用した甘口ワイン)が造られています。生産量が少ないため、見つけたら即買いしたい希少品です。

北海道・十勝ワイン「山幸アイスワイン」
池田町独自品種である「山幸(やまさち)」を使用した珍しい赤のアイスワインです。野性味あふれる酸味と凍結による凝縮感が融合した、日本ならではの味わいが楽しめます。
高畠ワイナリー(山形県)
「氷結搾り」などの製法で、糖度の高い極甘口ワインを生産しています。デラウェアや嘉(よし)スパークリングなど、フルーティーで飲みやすいラインナップが魅力です。

【種類別】珍しい「赤」や「スパークリング」のアイスワイン

アイスワインといえば黄金色の白ワインが一般的ですが、ブドウ品種や製法によって異なるタイプも存在します。

  • 赤のアイスワイン:カベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨンを使用。ベリー系のジャムやスパイスのような風味があり、チョコレートとのペアリングに最適です。
  • スパークリング・アイスワイン:イニスキリンなどが手がける、アイスワインに炭酸を加えた贅沢な一本。濃厚な甘みを泡がすっきりと流してくれるため、乾杯酒としても人気があります。

【予算・サイズ別】手頃なミニボトルから高級ギフトまで

アイスワインは375ml(ハーフボトル)や200mlの小瓶で販売されることが一般的です。用途や予算に合わせて選びましょう。

予算目安 特徴とおすすめの選び方
2,000円〜3,000円 お試し・自分用
ドイツ産のラインヘッセン地方のものや、カナダ産の50mlミニボトルなどが狙い目です。スーパーやカルディなどで手に入りやすい価格帯です。
3,000円〜6,000円 手土産・女子会
カナダ産の200ml〜375mlボトルが中心。ペラー・エステートやノーザン・アイスなど、ボトルのデザインがおしゃれなものも多くあります。
6,000円以上 贈答用・記念日
イニスキリンのゴールドラベルや、長期熟成されたヴィンテージもの。木箱入りのギフトセットなどは特別な日の贈り物として喜ばれます。

よくある質問:賞味期限、保存方法、アイスワインティーについて

アイスワインに賞味期限はある?未開封と開封後の目安

食品表示法においてワインには賞味期限の表示義務がないため、ラベルに日付は記載されていません。しかし、美味しく飲める「飲み頃」や、品質を保てる期間の目安は存在します。アイスワインは極めて糖度が高く、酸もしっかりしているため、一般的な白ワインよりも長期保存に耐えうるポテンシャルを持っています。

未開封の場合
適切な環境で保存されていれば、5年〜10年以上熟成させることが可能です。高品質なものであれば20年以上経っても琥珀色に変化し、深みのある味わいを楽しめる場合があります。
開封後の場合
抜栓して空気に触れると酸化が進みますが、アイスワインは糖分が高いため酸化のスピードは比較的緩やかです。しっかりと栓をして冷蔵庫で保管すれば、1週間〜2週間程度は美味しく楽しめます。香りが落ちてきたと感じたら、料理の隠し味やデザートソースとして活用するのもおすすめです。

劣化を防ぐ正しい保存方法

アイスワインは温度変化や光に敏感です。せっかくの芳醇な香りを損なわないよう、以下のポイントを守って保存しましょう。

  • 温度管理:理想は10〜14度前後ですが、家庭では冷蔵庫の野菜室が適しています。乾燥を防ぐため、新聞紙などでボトルを包んでおくと安心です。
  • 置き方:コルク栓の場合は、コルクが乾燥して縮まないよう、ボトルを横に寝かせて保存するのが基本です。スクリューキャップの場合は立てて保存しても問題ありません。
  • 開封後の密閉:飲みきれない場合は、専用のストッパーや元のコルクを使い、できるだけ空気を抜いて密閉し、必ず冷蔵庫に入れてください。

話題の「アイスワインティー」とは?

関連キーワードにある「アイスワインティー」について、疑問を持つ方も多いようです。これは主に以下の2つの意味で使われています。

  1. アイスワインの香りをつけたフレーバーティー
    最も一般的なのがこちらです。特に「ムレスナティー」などの紅茶ブランドから販売されている商品が有名で、本物のアイスワインのような白ブドウの甘く爽やかな香りが着香されています。アルコールは含まれていないため、お酒が飲めない方でもアイスワインの雰囲気を楽しめます。水出しにして「アイスティー」として飲むのが人気です。
  2. アイスワインを紅茶に入れる飲み方
    実際にアイスワインを砂糖代わりとして紅茶に加える贅沢なアレンジです。温かい紅茶にティースプーン1杯のアイスワインを垂らすと、ブドウの芳醇な香りが立ち上り、優雅なティータイムを演出できます。

カルディや紅茶専門店で見かける「アイスワイン」という名称の紅茶は、多くの場合フレーバーティーを指します。購入の際は、ワインそのものなのか紅茶なのかを確認するとよいでしょう。

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